ペルシャがかかりやすい病気・ケガ

 

皮膚糸状菌症(ひふしじょうきんしょう)

症状 顔や耳、四肢などに円形に近い脱毛ができ、その周りにふけやかさぶたが出きます。分厚いかさぶたをともなう丘疹も出来る時もあります。痒みは少ないです。
原因 皮膚糸状菌と総称される真菌(カビ)が原因で、すでに感染している人や、犬・猫と接触したり、菌が繁殖している環境下に行くことにより感染することがあります。
治療 抗真菌薬の内服や抗真菌薬の入ったローションや軟膏の塗布します。また、環境からの再感染が起きないよう猫が使っているものは洗濯したり消毒したりして、且つ、屋内の床や壁もできるだけ清掃することです。

脂漏症(しろうしょう)

症状 脂っぽい滲出物、カビに似た悪臭、被毛のべたつき、フケの増加、発疹、紅斑、ひっかき、脱毛、外耳炎を起こします。
原因 猫の肛門嚢、外耳道、唇、爪の間、皮膚粘膜にありふれている「マラセチア」という酵母がなんらかを原因に突如病原菌に変化してしまったことによるものです。
治療 別の疾病により脂漏症が引き起こされている場合は、その原因となる疾病の治療、抗脂漏シャンプーや、ビタミン・ミネラルの補給することもあります。

間擦疹(かんさつしん)

症状 表皮の皮膚のしわの間に炎症が生じて膿が溜まった状態です。
治療 抗菌シャンプーや抗菌クリームで局所的な治療、基礎疾患の治療を行います。

短頭種気道症候群(たんとうしゅきどうしょうこうぐん)

症状 鼻の穴が狭まっている、鼻をグーグー鳴らす、鼻水をよく飛ばす、呼吸が荒くなる、呼吸困難に伴うチアノーゼ(酸素不足)、熱中症にかかりやすくなります。
原因 マズルが短い短頭猫種は、極めて短期間に選択繁殖されてきたので、骨が短くなってもそれを覆っている軟骨組織が短くなっていないので、子供がサイズの合っていない大人の服を着てサイズが合っていない為ぶかぶかで生地が余ってしまうように、猫の体では、「皮膚のたるみ」「軟口蓋の垂れ下がり」「鼻腔の狭窄」といったしわ寄せが現われますがその複合が短頭種気道症候群です。

眼瞼内反症(がんけいないはんしょう)

症状 目ヤニが増えたり流涙症やまぶたの痙攣、結膜炎、角膜炎の症状が出ます。
原因 ペルシャなどの鼻ぺちゃねこは遺伝的になりやすく、まぶたの周辺組織が生まれつきおかしいことがあり、生後間もなくでも眼瞼内反症になることがあります。また異常な体重減少や結膜炎や角膜炎による眼瞼の痙攣で一時的に反り返ってしまうこともあります。
治療 角膜炎や結膜炎が原因の場合は、角膜炎や結膜炎を引き起こしている被毛を除去したり、瞼の変形があった場合は手術を行います。

角膜分離症(かくまくぶんりしょう)

症状 角膜に黒や茶色っぽい色素沈着(シミ)のようなものがつく。また、その部分では角膜コラーゲンが壊死した状態で、その周りにゼリー状の膜のような炎症性(潰瘍)ができる。放置していると黒いかさぶた状のものは浮いてきたように分離して剥がれ落ちます。
原因 ストレスや免疫力の低下、角膜への慢性的な刺激や角膜炎がある場合や短頭種になりやすいです。
治療 点眼薬を点したり、壊死した部分を外科的に取り除く手術もあります。

流涙症(りゅうるいしょう)

症状 涙の流出が目頭から起こり猫の目の下は常に涙で濡れ汚れている涙やけの状態になります。
原因 ペルシャなどの鼻ぺちゃ顔はつぶれた顔が涙が流れるのを妨げてしまうためなりやすいです。
治療 目の中に入った異物に反応して涙が多くなっている場合は、異物を除去します。
目にゴミが入っている場合は洗浄して取り除き、毛が入っている場合は、カットして目に入らないようにします。
生まれつき涙を流す穴が開いてない場合などは手術で涙の通り道を作るようにします。

白内障(はくないしょう)

症状 目の中央部分が白く濁るまた、目が見えづらくなるので歩行がふらついたり壁にぶつかったりします。
原因 先天性白内障は遺伝的な原因で起こります。
治療

初期であれば点眼薬や内服薬で病状を遅らせることもできるが症状が進んだ場合は手術をすることになります。

網膜変性症(もうまくへんせいしょう)

症状

涙を流す、眼が赤い、視力の低下、眼が悪いため動作がぎこちなくなります。
原因 遺伝性の場合や、他の病気(緑内障などの目の病気や腎不全からの全身性高血圧)やタウリン欠乏の場合があります。
治療 タウリン欠乏の網膜変性症はタウリンがきちんと含まれているキャットフードをきちんと与えれば進行を抑えることができるが、変性した網膜を元の状態に戻すことはできないです。

眼瞼形成不全(がんけいけいせいふぜん)

症状 耳側の上眼瞼が欠損している為二次的に角膜潰瘍や角膜炎を併発しやすいです。
原因 生まれながらにまぶたがない遺伝性の病気です。
治療 まぶたを再建します。

進行性網膜委縮症(しんこうせいもうまくいしゅくしょう)

症状 夜盲症、眼底血管の蛇行、散瞳、失明してしまいます。
原因 まれに先天性の場合があるが、ほとんどが後天性のタウリン不足の原因のことが多いです。
治療 病気の進行が初期なら不足しているタウリンを与えることで進行を抑えることもできるが変性してしまった網膜を治すことはできないです。

歯頚部吸収病巣(しけいぶきゅうしゅうびょうす)

症状 フードを食べたり、水を飲むのがつらそう、歯が溶ける、知覚過敏などになります。
原因 歯を溶かす細胞が異常発生してしまい、本来なら乳歯にしか作用しないが何らかの原因で永久歯についてしまい歯が溶けます。
治療 進行を食い止める方法はないので、悪化したら抜糸をします。

新生児同種溶血現象

症状 何も症状が出ない軽度から初乳を飲んでから徐々に元気がなくなり黄疸や血尿が出たり、赤血球が凝集したため、血流が悪化し、耳の先端や尻尾の先が壊死して取れてしまう中度や、何も症状が出ない中突然死んでしまう重度があります。
原因 B型の母猫がA型の子猫に初乳(母猫が出産後数日だけ出す期間限定の母乳)を与えると発症します。
治療 新生児溶血にかかると治療は困難だが、子猫の異変に気付いてすぐ隔離すれば運よく元気を取り戻すこともあります。

顔面のひだの膿皮症

症状 皮膚に痒みを伴う発疹。悪化すると脱毛します。
原因 不衛生や栄養不足などの飼育環境におかれたり、加齢やストレスで免疫力が弱ってるときにブドウ球菌などが異常繁殖してしまいなることがあります。また、湿度が異常に高かったり、グルーミング不足で皮膚の換気がうまく出来なくてもなってしまうため、ペルシャなどの鼻ぺちゃ種はなりやすいです。
治療 症状が軽い場合は、猫用の薬用シャンプーで治ることもあるが抗生物質を投与し炎症を抑える。また、アレルギー性皮膚炎などの何らかの疾患の2次感染の場合は、その基礎疾患の治療も行います。

肥大性心筋症(ひだいせいしんきんしょう)

症状 呼吸が荒くなる、後ろ足が動かなくなる、失神、食欲不振、嘔吐を起こします。
原因 肥大を誘発する明らかな原因(腎性高血圧や甲状腺機能亢進症など)がないのに心筋が中心に向かって分厚く肥大します。
治療 肺水腫や胸水などの心不全を起こした場合は、それぞれに合わせた治療を選択。根治はできないので内服薬で治すことは難しいです。

動脈菅開存症(どうみゃくかんかいぞんしょう)

症状 呼吸困難、咳、運動を嫌がる、すぐに疲れます。
原因 本来なら生後まもなく閉じなければいけない胸部大動脈と肺動脈とをつないでいる動脈が先天的異常で閉じないために血液の流れが変わってしまい起きてしまいます。
治療 症状が重い場合は、外科手術により動脈の開存部を修復する手術することもあるが、多くは、症状の軽減を目的とした薬物療法や心臓に負担を与える激しい運動の制限や肥満予防が多いです。

遺伝性難聴

症状 呼んでも反応しない、反応が鈍くなります。
原因 青い目の白猫に起こる可能性があり、被毛を白くする遺伝子が色素細胞の「メラノサイト」を抑制することにより被毛が白くなりますがこの「メラノサイト」は中耳にある蝸牛と関わりがあり、蝸牛のコルチ管(音を増幅するために必要な器官)と同じ細胞から分化しますが、メラノサイトの抑制によりコルチ管もうまく作れなくなるため難聴になります。

シュウ酸カルシュウム結晶

症状 血尿、頻尿、尿を出す時痛がる、元気がない、食欲がなくなります。
原因 マグネシウムの摂取不足や尿の酸性化が原因で発生します。
治療 軽度の場合は水を多く飲ませて大きくならないようコントロールする、大きくなってしまったら手術で取り出します。

多発性嚢胞腎(たはつせいのうほうじん)

症状 嚢胞が大きくなることにより腹部が腫れる。食欲がない、体重減少などの腎不全の症状を起こします。
原因 両側の腎臓に内部に液状成分が溜まった嚢胞ができ、その嚢胞が3つ以上できると多発性嚢胞となります。
治療 確立された治療法はなく、対症療法になります。腹部の皮膚から腎臓に針を刺して、嚢胞の液体を吸引することで、症状を一時的に軽減させることもできますが、嚢胞の数が多い場合はあまり用いられません。

下部尿路疾患

症状 おしっこの量が減る、外陰部からの出血、血尿を起こします。
原因 尿結石や尿道栓子、細菌感染などが原因としてわかっているが原因不明の場合もあります。
治療 尿道が閉塞している場合は尿道の閉塞をカテーテルなどで解除したり、細菌感染の場合は抗生物質の投与など原因に合わせた治療を行いましょう

高脂血症

症状 下痢、嘔吐、食欲減退、神経障害を起こします。
原因 遺伝性の場合と肥満や糖尿病などです。
治療 原因となる基礎疾患がある場合はその疾患の治療をし、ない場合は食事療法などを行いましょう。

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