ポメラニアンについて

 

ルーツ

 

ポメラニアンはドイツとポーランドの国境にまたがるポメラニア地方に土着していたジャーマン・スピッツやサモエドが祖先とされています。当時はまだ中型犬以上のサイズで、毛色はほとんどが白色だったようです。
その後、18世紀になってイギリスに持ち込まれて、ヨーロッパの貴族や王族に愛好されて飼われるようになりましたが当時のポメラニアンは体重10kg前後とも伝えられており、小型犬としてはまだまだ大きいサイズでした。


19世紀後半、愛犬家で知られているビクトリア女王もポメラニアンを大変かわいがっていて、自身の死に床にも最愛のポメラニアン「トーリ」を呼び寄せて息を引き取ったと伝えられています。ビクトリア女王は、愛するポメラニアンをドッグショーに出陳したり、自ら繁殖も手掛け、中型サイズだったポメラニアンを5kg程度まで小さく作り上げたり、イギリスに持ち込まれて小型化される前には、ブラックとホワイトのみの毛色だったのですが、ビクトリア女王の犬舎にはレッドのポメラニアンが存在していたそうです。

 

これによりポメラニアンの魅力が世界中に知られ、人気の高まりと共に小型化も進み、毛色のバリエーションが増えることになりました。

しかし、ヨーロッパのポメラニアン人気は、まったくタイプの違う犬種の「ペキニーズ」の登場によって下降し始めることになりましたが、そのペキニーズをヨーロッパに紹介したのもビクトリア女王だったとされています。ちなみにかの有名なモーツァルトやナポレオンもポメラニアンを愛好していたようです。


1891年にポメラニアンの愛好クラブが設立され、1898年にアメリカのアメリカンケネルクラブで最初のポメラニアンが登録され、1900年にはポメラニアンは犬種として公認されました。1900年まではどのグループに属するか公式に分類されていませんでしたが、そり犬などの使役犬として働くジャーマン・スピッツを祖先とすることや、繊細な性格から番犬の役割を果たすこともあるため、改めてスピッツグループ(第5グループ)に分類されました。


日本では、高度経済成長期に起きた座敷犬ブームにより、ポメラニアンは事実上のペットブームの幕開けを飾った犬でしたが、ブームの追い風を受けてお金儲け目的の素人ブリーダーがまず手掛けたのがポメラニアンだったとされていて、ペーパーボーンという骨格虚弱な犬や、サイズの過大など、様々な身体的・性格的な問題のある犬が市場に出回ってしまい、犬質の低下が嘆かれるという結果を招いています。

毛色・毛質

 

真っ白なホワイトや、明るい茶色っぽいオレンジ、ベージュっぽい茶色をしたクリーム、黒1色のブラックや、黒のベースカラーにタン(褐色)の毛色が混じったブラックタン、レッドや、ブラウン、チョコレート、ビーバー、オレンジセーブル、ウルフセーブル、ビーバー、ブルー、パーティーカラー(混色)の13色がジャパンケネルクラブに認められていて、ジャパンケネルクラブに認められていませんが、他にも大理石状に灰色が混ざる「マール」という毛色もあるようですがが、マールは、先天性の病気を発症しやすいなどの健康リスクが他の認められた毛色に比べて高いようなので繁殖には向いてないようです。


また、ポメラニアンの毛色は、生まれた時の毛色から一生をかけて変わっていくものも多く、ポメラニアンの七変化ともいわれることもあります。ほとんど色が変わらない場合ももちろんありますが、生まれてから成長するに従い色が薄くなることや、逆に成長するに従い色が濃くなっていく場合など色の変化はさまざまです。特に、オレンジやクリームが特に色の変化が大きいと言われています。 


毛質はフワフワした独特の毛質を持ち、ダブルコートの為、抜け毛も多いですが、顔の周りや胸元の毛は長く、しっぽの飾り毛は扇形に広がっています。

性格

 

いつもころころとよく動く毛糸玉のようなポメラニアンは、一時もじっとしていられないような活発な性格で、好奇心も強く遊びも大好きで、自信に満ちていていつも何かゲームや冒険をしようと身構えているところもあります。また、注意深い性格で、何か物音がすれば吠えて不審者を教えてくれるような勇敢な性格ですが、見知らぬ人に少し神経質になったり、他の犬にはやや攻撃的になったりする場合もあります。

吠え癖を持つ犬がいるように、吠えやすい体質もあるため、室内での番犬に向いています。


ポメラニアンは元々、寒い地方の大きな犬を改良して生まれたこともあり、小型犬らしからぬ度胸の持ち主ですし、適度に頭もよく、神経質でもないので、風貌の可愛さに騙されて甘やかさなければとてもしつけやすい犬種です。

特徴

 

ポメラニアンはずんぐりと丸まった体型をした小型のスピッツで、体高20cm前後、体重2~3kgくらいの大きさが理想ですが、もともとは中型犬であったためにたまに小型犬としてはサイズがやや大きくなってしまう個体もいます。


小さな耳と、2層になった被毛、そしてくるっと巻いた尾がスピッツの特徴とよく似ています。警戒心の強い表情はどこかキツネのようにも見えますし、また、滑らかで活き活きとした足取りで歩きます。

ポメラニアンは作り物のようなかわいらしい風貌の小型犬で、体の各部はよく引き締まっていて、顔と四肢の下方の毛を除いて被毛は非常に豊かです。

額は丸くやや突き出た感じで、目の間のくぼみははっきりして、鼻筋は短く、鼻の色が黒いのが良いとされているようです。

三角形の小さな耳は、やや離れてついていて前方に直立しています。尾は付け根が高く、背の中央に背負っていて、長い飾り毛が付いています。

 

 

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