ビーグルについて

 

ルーツ

 

ビーグルはハウンドドッグであり、もともとはたくましい猟犬です。ビーグルの詳しい歴史はわかりませんが、古代エジプト時代から存在していた「グレイハウンド」の末裔だと考えられていて、紀元前400年頃のギリシャでかかれた文書の中に、うさぎ狩りが得意な猟犬としての記録が残っています。

 

イギリス原産のビーグルはイギリスで古くから盛んだったうさぎ狩りの猟犬で、「嗅覚ハウンド」に分類されるほど、鋭い嗅覚と機敏な動作、特徴的な声を持つ小柄のビーグルは素早い追跡が必要なうさぎ狩り猟に適していました。

仲間のビーグルと一緒に体格の割によくとおる声で、お互いの鳴き声で意思疎通を図りながら猟を進めていたので「森の鈴」や「草原のトランぺッター」と呼ばれていました。大型犬の入ることのできない険しい道でも追跡を継続でき、獲物を追い詰めると独特の低く長い唸り声で主人に居場所を知らせます。

この独特の低い唸り声が、古フランス語の「開いた喉」に由来して「beagle」という犬種名になったと言われています。

 

名前の由来は、他にも古い英語もしくはフランス語の「小さい」という意味の「begele」からきているともいわれ、体格が小さいことから、馬の鞍につけた袋に入れて狩場に移動して大型猟犬では手に負えない小さな獲物を相手にして重宝したようです。このような小さなビーグルは、「ポケットビーグル」と呼ばれていて、イギリス王家でのポケットビーグルを何匹も飼育するほど愛好していました。14世紀以降はイギリスを中心にうさぎ狩りに伴う猟犬として活躍し、うさぎ猟で活躍していたビーグルは、捕まえたうさぎが後にレッドカラント(赤スグリ)ゼリーと一緒に食卓に出されたことから「ジェリードッグ(jerry dog)」とも呼ばれるようになりました。

 

19世紀頃までには、さまざまな大きさのビーグルが誕生し、小型のものは今まで通りうさぎ狩りに、大型のものは鹿狩りに用いられるようになりました。

また、犬種として固定されるまでにテリアの血が入ったワイヤーヘアのビーグルも存在していました。(1969年を最後に絶滅)

1800年代にはショードッグや猟犬として活躍の場を広げ、1885年にはAKCに公認されました。かなり早い段階で狩猟能力が見出されたビーグルですが、主にヘンリー7世からエリザベス1世の時代に品種改良が進み、イギリスで正式に犬種登録されたのは1890年のことです。

 

日本に輸入されたのは明治時代後半で、政府の要人が英国ビーグルを持ち帰ってきたとされています。

また、日本の鹿児島ではビーグルと日本犬や、バセットハウンド、ハリアーなどを交配して作出された薩摩ビーグルという非常に優れた猟犬として活躍している地域的な固有種も存在しています。

毛色・毛質

 

ビーグルの毛色は黒、白、茶の3色で構成された特徴的なトライカラーが1番ポピュラーで、この組み合わせは、ハウンドカラーとも呼ばれています。

他には赤みがかった茶色(橙色)と白で構成されたレッド&ホワイトは、レッドの濃淡に個体差があり、同じレッド&ホワイトの子でもがらりと印象が違うこともあります。

レッド&ホワイトの子の中には茶色部分がもっと明るく発色している、「レモンカラー」という子もいて淡い毛色が、優しい印象を与えるために近年、人気が出てきています。

 

ビーグルの茶色や褐色部分はレッド、タン、レモンなど微妙な色合いの違いにより様々な呼ばれ方をしていますが、色の混ざり具合もさまざまで、レバー(赤褐色)以外ならビーグルの毛色として認められる傾向があります。胸とお腹・四肢が白で、頭部や背中に色が入りますが、尾の先と足元は必ず白いことがビーグルの要件としてあげられています。

 

子犬の頃は黒い毛の占める割合が多く、成長と共に茶色い部分が現われるなど見た目が変化することもありますが、黒い部分が完全に消えるわけではなく黒い部分が残る子もいます。

毛質は光沢のある滑らかな短毛が密生していますが、ダブルコートの為に、滑らかな短毛(オーバーコート)の下にフワフワした被毛(アンダーコート)が隠れており、換毛期にはたくさん抜けます。

性格

 

ビーグルの狩りは同じビーグルたちが集団で鳴き交わしながら獲物を追うというスタイルの為、他の犬とは友好的で争いを好みませんので多頭飼いにも向いています。

嗅覚が優れている為、食べ物に対する執着も強く、食いしん坊なことが多いです。

また、群れで猟をしていたため、お留守番が苦手な甘えん坊な犬種です。

 

散歩中に他の犬と会っても仲良く出来ますし、知らない子供が寄ってきても愛嬌よく振舞ってくれます。用心深さと大胆性の両面を持ち合わせています。

猟犬らしく従順さと忍耐強さがあり、好奇心と冒険心にあふれている為、屋外の探検・探索を好み、夢中になると飼い主そっちのけでひたすら草むらの匂いを嗅ぎまくることもあるようです。

意志が強く時折頑固に見えることもありますが、やんちゃでおちゃめなビーグルはとても魅力的で見ていて本当に飽きません。

特徴

 

日本では体高は33~40cm、体重は8~14kgが理想とされていますが、各国によって大きさや外見が違う歴史があるため基準はさまざまです。

ビーグルの原産国のイギリスでは標準体高が35cm前後で、標準体重は7~12kgですが、体高は16インチ(約41cm)まで認められています。

アメリカの定義は15インチビーグルで体高33~38cmで、13インチビーグルは体高が33cm以下とされていて、15インチより大きなビーグルはアメリカでは好まれていないようです。

 

正方形に近い均整の取れたシルエットで、大きな垂れ耳をひらひらさせながら走る姿が特徴的で、立ち止まると尾はピンと上を向いて立っていますがわずかにカーブしている凛々しい姿を見せてくれます。

短い被毛の為、筋肉質な肉付きがよくわかります。大きな丸い目と、まっすぐ伸びた鼻筋、先端が角ばった口吻を持つ、骨太でしっかりした体格の中型犬です。

ビーグルの吠え声は大きく良く通る太い声をしています。

 

 

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