猫の飼い方~病気・ケガの予防~

猫の食餌について

●猫が食べてはいけないもの

 

・長ネギ、玉ねぎ、にんにく、ニラ、らっきょう等のネギ科の植物

→胃腸障害、血尿、衰弱、心拍の増加

・ブドウ、レーズン

→2~3時間後から嘔吐、下痢、腹痛、3~5日後に腎不全を起こし重症だと死んでしまうこともある

・ワサビ、カレー粉など香辛料や刺激物

→胃を刺激して麻痺してしまい下痢や消化不良を引き起こすこともある

・チョコレート、ココアなど

→不整脈、心拍の増加、口の乾き、過剰な活動、痙攣、発作、嘔吐など

・キシリトール

→血糖値の低下、嘔吐、歩行困難、内出血、肝不全

・生の豚肉

→トキソプラズマ感染症の感染の可能性がある。肺炎や肝炎、体重減少、下痢など

・アワビ、サザエなど

→貝類の内臓を食べて日光に当たると皮膚炎を起こす可能性がある

・タコ、イカ、エビ、カニなど甲殻類

→生だとビタミンB1を破壊して「ビタミンB1欠乏症」になってしまう。加熱すればビタミンB1は破壊されない

・鶏や牛、魚などの骨

→骨のとがった部分が食道などに傷つける可能性がある

・アルコール

→意識障害、嘔吐、下痢、震え、昏睡

・人間用の薬

→薬によるが強い中毒症状を起こすものもある

・ナス、トマト、ピーマン、ジャガイモ等ナス科の野菜

→胃腸障害、下痢、中枢神経系の抑制、心拍数低下などを引き起こす

このほかにもいろいろ猫にとっては危険なものはあるのでかわいいからといって何でも猫にあげたり、猫の手の届くところに危険な食べ物を置かないようにしましょう

肥満猫のかかりやすい病気

 

・肝リピドーシス→脂質代謝に異常をきたし肝臓に脂肪がたまってしまったため、食欲不振、嘔吐、下痢、口腔内や結膜、歯茎などに黄疸が見られるようになり、脱水症状や体重減少が見られるようになり、さらに悪化すると、意識障害や痙攣等意識障害が現われます。

・関節炎、捻挫→体重が重くなることで体への負担が大きくなり、体重を支えている足や腰への負担が大きくなり、関節や靭帯への負担も大きくなってしまい、関節炎や捻挫にかかってしまう

・呼吸器への負担→首へ脂肪が付くと、気管をはじめとする気道が圧迫されて呼吸がしにくくなる

・心臓への負担→体重が増えるという事は重い荷物を背負って歩くのに相当するので、結果として筋肉に血液を送り出している心臓への負担が増えてしまうので、真菌症など注意が必要

猫の外飼いのリスク

 

・交通事故
・他の猫とけんかしてケガする
・伝染病にかかりやすくなる
・除草剤を使ってある草を食べて中毒を起こす

外に出ることで感染する可能性のある病気

感染した猫の血液や脳脊髄液、唾液にウィルスが存在し、主に喧嘩の噛み傷から唾液を介し、伝染することが多いためにオスの方がかかりやすいです。
感染後1カ月位から一時的な熱、下痢やリンパが腫れる急性期が数週間から数カ月続き、その後無症状キャリア期に入りますが、無症状だからといってウィルスがいなくなったわけではなく、ウィルスは生き続けているので、見た目は健康な猫と変わりなく見えても病気は少しずつ進行し、他の猫への感染源となるため注意してください。

徐々に免疫力が落ち、後天性免疫不全症候群(猫エイズ)を発症して口内炎や鼻炎などの慢性感染症などのさまざまな免疫不全の症状が現れ、更に症状が進行すると腫瘍や貧血などの発生、体重減少などが起き、多くの場合、発症から数カ月で死亡する確率も高くなります。
また、この病気にはまだ予防できる薬がないため、猫エイズ持ちの猫と接触させないしか方法がありません。

・猫汎白血球減少症

パルボウィルスという感染力が非常に強い菌に感染し、体を異物から守ってくれる白血球などの免疫を作りだしている骨髄に感染し破壊します。
免疫の製造元を破壊され、新しい免疫を作れなくなくなった為に、血液交じりの下痢や嘔吐が続いてどんどん衰弱してしまいます。
また、免疫の低下による二次感染も起こりやすくなり、子猫の場合は、発症から数日でなくなってしまうこともあります。

パルボウィルスを持っている猫との接触や、感染猫の糞や吐瀉物で汚染されたものから感染し、ウィルスは猫の体から排出されてからも長期間生きる(乾燥状態でも1年以上生きる)ことができるので、完全室内飼いでも飼い主さんが外でウィルス感染した猫や糞に接触して帰ってきた為に飼い主さんから感染という事もありますので注意してください。

パルボウィルスは消毒液にも強く、アルコール消毒では死滅しないので、飼い猫にワクチン接種をすることをおすすめします。感染してしまった場合、回復後数カ月は排泄物から猫パルボウィルスが排出されるので、引き続きトイレの消毒や隔離が必要になります。

 

ワクチンで予防・軽減できる病気

 

・猫ウィルス性鼻気管

感染猫のくしゃみや、鼻水、涎、目やに、排泄物に触れる、飼い主が感染猫に触れた手で触れたり、体に菌をつけてきたりすることで感染します。
症状は「くしゃみ」「鼻水」「発熱」などの風邪症状や、「食欲不振」や「下痢」などの胃腸に影響を与えたり、「目ヤニ」「涙目」「結膜炎」など目に深い症状を与えたりすることもあります。
子猫や高齢猫は重症化しやすく、脱水症状や肺炎を起こして死に至ることもあります。
治療はウィルスに対する特効薬はなく、症状に対する対症療法になりますが、この病気に完治はなく、体内にウィルスが潜んだままなので、体調を崩したりするとまた症状が出たりします。

 

・猫カリシウィルス感染症

「発熱」「くしゃみ」「鼻水」や「食欲不振」など、「猫ウィルス性鼻気管」と同じような症状もありますが、「口内炎」「舌炎」などがおき、口腔内の潰瘍により食事ができにくくなり、栄養不足により抵抗力が低下してしまい、肺炎を起こして死に至ることもあります。

生後6~10週くらいの子猫に感染すると重症化しやすく、3歳を過ぎてからの感染だと発症しても軽いか症状が出ないことも多いが、保菌者にはなっているので他の子への感染しないように注意してください。

 

・猫白血病ウィルス感染症

感染している猫の血液に存在するウィルスは、唾液や涙、糞便、母乳から排出されるため、喧嘩による噛み傷、親子の間での感染、多頭飼育の場合は、猫同士の舐め合い、トイレの共有などにより口や鼻からウィルスが体に入るために感染します。
感染初期には食欲不振、元気の喪失、発熱、リンパ節の腫れなどの症状が1週間~数カ月続くがその後症状が一旦治まり、治ったかのように見えても感染は進行し、骨髄までウィルスが侵入すると、ウィルスが体内に定期的に排出(持続感染)されるようになり「免疫不全」「リンパ腫」「白血病」「貧血」などを発症し、数年で死に至ります。
猫白血病ウィルスを根絶する治療法はなく、猫白血病ウィルスが原因で発症した病気の症状(口内炎や腫瘍、貧血など)に対する治療を行うしかありません。
ワクチン(100%予防はできない)も有効ですが、普段から十分な栄養を取ることと、清潔な環境を整えること、他の猫と接触させないために室内飼いにすることも大事です。

 

・猫クラミジア感染症
初期には「目ヤニ」「鼻水」「咳」など風邪と間違いやすい症状も出るが、「粘着性の目ヤニを伴う結膜炎」や「気管支炎」「肺炎」なども引き起こし子猫の場合は、肺炎を起こして亡くなってしまうこともあります。
感染経路は感染している猫との接触です。(トイレやブラシ、食器の共用から感染することもあります)

また、親猫が感染している場合、子猫にも感染することもあります。(2~6か月の子猫にかかりやすい)

治療法は目ヤニや鼻水を湿ったティッシュなどで1日に何度も拭き、清潔に保ってあげて、抗生物質を投与する必要があります。

猫クラミジアの症状が消えたからといって完全に菌が消えたわけではありませんので、症状が消えた後も2~3週間は継続投与してください。

※キャリア化(症状はなくてもウィルスは持っている状態)や再発の可能性がありますので。

 

・猫汎白血球減少症
「外に出ることで感染する可能性のある病気」参照

 

・猫免疫不全ウィルス感染症(猫エイズ・FIV)
「外に出ることで感染する可能性のある病気」参照

体の免疫システムに働きかけ、その病原体と戦う抗体(たんぱく質)を作ることで、万が一その病原体が大量に入ってきてしまっても、体は既に抗体で防衛体制ができているので病気になる確率を減らします。

もしかかってしまった場合でも症状は軽く済みますが、接種前に体調を崩している場合などはその病原体に勝てない場合があり、病気になってしまう可能性も高まるので体調を崩している場合は体調が元に戻り健康になるまで延期しましょう。

 

ワクチン接種後は激しい運動をさけて、接種後1~2週間はシャンプーを避けましょう。
ワクチンには法律により接種が義務付けられている狂犬病ワクチンと、病気にさせないために任意で接種するワクチンの2種類があります。

ワクチン接種によりごくまれに副反応を起こして体調を崩してしまう犬もいます。

室内での事故

コンセントに接続されているコードを噛んで、外側の絶縁ゴムを破ってしまい感電してしまうことがあります。

感電すると一時的なしびれや痛みが起き、重度な場合、死に至ることもありますので注意してください。

感電した直後は帯電している可能性があり、電源のそばで倒れているのを慌てて触ったら、飼い主さんも感電する可能性があります。

そのため、ブレーカーを落とし、コンセントからコードを抜いてからゴム手袋などの電気を通さないものを身につけてから触る必要があります。

予防としてはコードの保護カバーをつける、留守番させるときなど見張れないときはケージに入れるなどの対策をしてください。

お湯を張ったままのお風呂の浴槽に猫が落ちてしまうと、浴槽は猫にとってかなり深く、材質もつるつると滑りやすいので猫の手では、登りにくく、溺れてしまう危険性が高いです。

予防としては、風呂桶の中にお湯をためたままにせず、使い終わったらすぐにお湯を抜くか、お湯を入れたままにする場合は、お風呂の蓋や入り口をしっかり閉めておき猫が入れないように対策してください。

 

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