パグについて

 

ルーツ

 

パグの祖先は、紀元前2000年くらいの古代アジアにいたとされる大型犬であったと推定され、チベットの僧院で飼育され、チベタン・スパニエルやペキニーズを使って小型化されたと言われています。

 

パグは2400年も前からペットとして飼われてきていたとても古い犬ですが、正確な起源はわからずいまだに謎に包まれている犬種でもあります。

パグはペキニーズと似ている点がある事やチベットでパグの祖先犬とみられる犬が飼われていた事から中国が原産地という説が有力です。

中国では額にあるしわが「皇」の字に似ていたことから「皇の印」とも呼ばれていました。

 

パグの名前の由来もさまざまで、頭が斧の形に似ているからラテン語で「斧」という意味の「パグ」になったという説や、1700年代にペットとして飼われていたキヌザルの「パグ」に表情が似ていた、ラテン語で「握りこぶし」を意味する「pagnus(パグナス)」からとった、中国語で「いびきをかいて眠る王子様」を意味する「覇歌(パー・クー)」からきているなどのいろいろな説があります。

 

パグは国によって名称も違い、オランダでは鼻をブーブー慣らすことから「モプスホンド(おどけた犬)」、ドイツでは「モプス(しかめっ面)」、フランスでは、「カーリン(パグを愛好した俳優の名)」イギリスでは「ダッチ・パグ」「チャイニーズ・パグ」など、品種名がついたイヌは一般的には原産国での名称を尊重されますが、パグはその国ごとの名称で呼ばれています。

 

パグは17世紀にオランダの東インド会社によってヨーロッパに渡ったとされ、オランダでは王家公認の犬になり、王室でブリーディングされ、王家のシンボルになるほど愛され、王の肖像画にもパグは描かれ、墓標にも登場しました。更にフランスではナポレオンの妻である「ジョセフィーヌ」も、「フォーチュン」というパグを寵愛していたことは有名で、この犬はジョセフィーヌに近づいたナポレオンに噛みついたというフランス人好みの話も伝わっています。パグはフランス中で愛されるようになりました。

 

ヴィクトリア朝時代にはイギリスに渡り、当時イギリスで人気だったキング・チャールズ・スパニエルに代わって、パグは裕福な愛犬家達から絶大な人気を得るようになり、キング・チャールズ・スパニエルなどのイギリスの在来犬種の吻の長さに影響を与え、ヨーロッパで短吻犬種が流行するきっかけを作りました。

 

パグは1800年代のイギリスでは断耳される習慣があり、この頃パグはオランダ原産だと言われていてようです。
アメリカでは1885年に犬種認定され、それ以降世界中で安定した人気を得るようになりました。

パグが日本に入ってきたのは1900年代前半で、それ以降国内においても愛玩犬として根強く愛されるようになりました。

毛色・毛質

 

JKCに認められている毛色はフォーン、ブラック、シルバー、アプリコットの4色ですが、それ以外にJKCに認められてはいませんがホワイトの子もいます。

ブラック以外の個体ではマズルやマスク、耳、頬、前頭部などに黒が入る個体が多く、後頭部から尾にかけて入っている黒い線は「トーレス」といいます。

 

フォーンは日本でよくみられる薄茶色のパグで、顔と耳は黒いですが体全体は薄茶色の被毛に覆われています。

 

ブラックは黒くて艶やかな毛並みが特徴で、「黒パグ」という愛称のある100年ほど前に交配によって作り出された色です。

 

アプリコットはフォーンに赤みが入った毛色で、「杏色」と表現されることもあるフォーンより色が濃くやや暖かみのある色が特徴で、かつて日本でも交配されていましたが今では数が減ってきてあまり見かけることもなくなりました。

 

シルバーは非常に珍しく見かけることのほとんどない毛色ですがグレーとフォーンを薄くしたような毛色が混じったカラーで、きらきらとした高級感がある毛色で、主にアメリカで交配されていますがアメリカでも人気が高く流通量が少ないことからレアカラーとなっています。

毛質はとても短く滑らかですが上毛(オーバーコート)と下毛(アンダーコート)のダブルコートの為、抜け毛はある程度あり、年2回の換毛期(主に3月~4月くらいの春から夏にかけてと9月~10月くらいの秋から冬)は特に抜け毛が多くなります。

性格

 

パグの気質はとても安定していて、いつも冷静で威厳のある態度を示していますが、活発で遊び好きな面もあり、陽気で遊び好きな面から飼い主さんに遊んでもらえると興奮しすぎてしまうこともあります。

その愛くるしい見た目とは違い、独立心が旺盛で自分の意思を通そうとし、自分が正しいと思った時やどうしてもいうことをききたくない時は意地でも意見を曲げません。

プライドが高いために、怒られることも嫌いますが、頑固でプライドが高い面は、幼いころから威厳を持ってしつければ聞き分けのいいパートナーとなるでしょう。

 

食べ物に対しての執着心が強いこともあります。攻撃的になることはありませんが、嫉妬深く甘やかしすぎるとわがままになることもあります。

 

飼い主や家族にだけではなく、知らない人やよその犬とも仲良くなろうとする友好的な性格で、警戒心が少なく無駄吠えもあまりないので番犬には向いていませんが、黒パグは、他のパグと比べるとやや神経質で臆病な性格の子が多いと言われています。

特徴

 

体高はオスメス共に25~28cm前後、体重は6.3kg~8.1kgが理想です。

正方形に近いスクエアな体形をしていてがっしりとしている筋肉質ですが、小さい体に中身がギュッと詰まっているようなコンパクトな印象を与えます。

力強く、快活な足取りで後ろ脚と臀部を軽く回転させるように歩き、いつも何かを気にかけている表情をしています。

 

頭部は大きく、深いしわと横から見ると平らに見えるほどの低い鼻が特徴です。目は丸く、尻尾は巻いていて尻の上で二重に巻いている「ダブルカール」が良いとされています。

無駄吠えをすることが少なく吠えても声が小さいのであまり気になりませんが、鼻が短いためにいびきをかきやすく、うるさくて一緒の部屋で寝られないという飼い主もいるようです。

柔らかくて薄く垂れた耳は、反って中が見えるローズ耳(ローズイヤー)か、前に垂れているボタン耳(ボタンイヤー)になっています。

 

 

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