キャバリアがかかりやすい病気・ケガ
環軸亜脱臼(かんじくあだっきゅう)
症状 |
首を触ると痛がり、症状が進行すると体の知覚神経や四肢に麻痺がおこり、起立不能となります。 |
原因 |
先天的な骨の奇形と後天的な骨折や靭帯剥離などによります。先天的な骨の奇形は遺伝によるものが大きいです。 |
治療 |
根治するには、亜脱臼を起こした頸椎を固定する外科手術が必要です。内科療法や固定具を使用した治療もありますが再発の可能性も高いようです。 |
僧帽弁閉鎖不全症(そうぼうべんへいさふぜんしょう)
症状 |
乾いた咳や呼吸困難、運動を嫌がる、食欲不振・元気喪失になります。 |
原因 |
心臓の左心房と左心室の間に存在する僧帽弁が障害を起こす異常が僧帽房弁閉鎖不全症を引き起こします。 |
治療 |
完治させる方法はありませんので、投薬により、血管を拡張した心臓への負担を軽減し、病気の進行を抑えます。 |
膝蓋骨脱臼(しつがいこつだっきゅう)※パテラ
症状 |
膝の皿が外れた状態になる。腰をかがめ内股で歩くようになったり、跛行が見られたりする。重症になると、重度の骨の変形となり、最小限しか地面に足をつけない様になります。 |
原因 |
遺伝などによる先天性や、事故による後天性の原因があります。 |
治療 |
軽度の場合は、自然に元に戻ることもありますが、重度のものは、手術が必要になります。 |
膿皮症(のうひしょう)
症状 |
顔や脇、指の間、股の内側に赤い発疹が現われます。病気の進行に連れて広がり、中心部が黒くなります。痒みも強いため、犬がしょっちゅう患部を舐めたり引っかいたりしてしまい脱毛します。症状が進むと患部が膿を持ち発熱することもあります。 |
原因 |
細菌感染によっておこる皮膚炎。慢性の皮膚病や栄養不足強い薬物の過剰投与、免疫不全によることが多く、体の免疫力が落ちたり、皮膚の抵抗力が落ちた時に発症しやすいです。 |
治療 |
発見が早く、皮膚表面だけの症状で済んでいる場合は、薬用シャンプーと抗生物質で菌の増殖を抑えますが、皮膚の深くまで細菌が入り込んでる場合、長期の治療が必要です。 |
甲状腺機能低下症(こうじょうせんきのうていかしょう)
症状 |
元気がなくなり、運動を嫌がるようになります。食欲不振になりますが、体重は増える傾向にあります。また、基礎代謝の低下のため、皮膚は乾燥し、脱毛します。寒さに弱くなるため心臓機能も低下します。 |
原因 |
甲状腺の委縮や破壊、腫瘍などが原因と考えられています。 |
治療 |
甲状腺ホルモンを獣医師の指示に従って規則正しく投与する必要があります。 |
<キャバリアに関連したページ>
・キャバリアについて
・キャバリアの飼い方