スコティッシュフォールドの飼い方
スコティッシュフォールドを迎える準備をしよう!
スコティッシュフォールドは人懐こい性格なので、新しい環境にもなじみやすいかもしれませんが、新しい環境は少なからず緊張するので猫のケアを飼い主さんがついていてあげられるよう必要なものは前日までにそろえておいた方がいいでしょう。
初日から必要になるものは、
☆トイレトレー&猫砂
☆キャットフード(総合栄養食と書いてあるものがよい、できれば今まであげていたものを聞いて同じものを用意)
☆食器(水用と餌用)
☆ベッドもしくはベッドかわりになるもの(毛布、フリースなど)
☆おもちゃ(猫じゃらし、ボールなど)
☆キャリーケース(家に連れてくるとく必要)
※毛並みを整える「ブラシ」や「爪切り」などのお手入れ用品や、爪とぎなども早めに用意した方がいいでしょう。
食餌について
栄養バランスの取れたキャットフードが基本で、ドライやウェットタイプなど様々なタイプのフードがありますが、「総合栄養食」と書かれているものは、栄養バランスが良く、規定量のフードと水を与えれば栄養素が補える主食となるフードでドライタイプが多いです。
「一般食」は、総合栄養食と違い、「副食(おかず)」になるフードのため、一般食だけを与えていると栄養に偏りが出てきてしまいますが、缶詰やレトルトなどの猫がおいしそうと感じる要素が多いものなので、主食のトッピングなど食いつきをよくするためにおすすめです。
しつけについて
悪い事や間違ったことを猫がした場合は「ダメ」「イケナイ」などはっきりした言葉で毅然とした態度で叱る必要があります。
暴力をふるったり、猫がおびえるほど怒鳴ったりするのはだめです。声の大きさは猫がびっくりしていたずらをやめるぐらいの大きさがちょうどいいです。
噛み癖のしつけは子猫のころからしつけるのが大事です。
子猫の頃は歯の生えかわりでむずむずするため、甘噛みすることがありますが、あまり痛くないからと許していると手を噛んでいいと認識してしまうので、手を噛まれたときは叱ったり、噛んでも大丈夫なおもちゃを与えたりするようにしましょう。
遊びの途中でおもちゃがうまく取れなくてイライラしたり、飽きてしまったり、噛まれたときにびっくりしたり騒いだりすることが面白く遊んでもらえていると勘違いして噛んでしまう場合もあります。
猫が警戒している時や興奮している時は慣れている人でも噛まれることがあるので注意しましょう。
猫が興奮したり警戒したりしている時は無理にかまうのではなく、落ち着くまでそっと見守ることも大事です。
お手入れについて
耳のお手入れは耳の折れ具合により、蒸れやすく汚れが溜まりやすいので定期的なケアが必要です。
3日に1回はチェック、1週間に1回ぐらいで掃除してあげましょう。市販の洗浄液をコットンにしみ込めせて耳の内側を拭いてあげましょう。
また、ブラッシングによる抜け毛ケアは、「短毛」なら1日1回~2回、「長毛」なら1日2回(朝晩1回ずつ)行いましょう。
ブラッシングはグルーミング(毛づくろい)するときに体内に入り込んだ毛が固まってしまい、吐いたり、便として出せなくなったりしてしまう病気(毛球症)になることを防げる大切なケアです。
病気・ケガの予防
スコティッシュフォールドは「折れ耳」にも表れているように、遺伝的に骨に形成異常が起こりやすい種類で、耳以外にも形成異常が出やすいため、足や股関節に負担がかかりすぎない環境づくりが大切です。
キャットタワーは高低差が少ないものにする、滑りやすいフローリングの上や、翌猫が飛び降りる場所にクッション性の高いフロアマットを敷く、家の階段に柵を設け猫が立ち入れないようにするなどの対策をしましょう。
スコティッシュフォールドは肥大型心臓病や腎臓病などの泌尿器系の内臓疾患にもなりやすいため、見た目だけでは異変に気付きにくいので動物病院で定期的に検診を受け、早期発見・早期治療ができるようにしましょう。
また、折れ耳で通気性の悪いため、耳の中に汚れが溜まりやすく外耳炎になりやすいので定期的な耳掃除をしてあげましょう。
それ以外にも猫が痛がっていたり様子がおかしい場合は早めに動物病院で診てもらってください。