ポメラニアンの飼い方
ポメラニアンを迎える準備をしよう!
★サークル
犬は自分の居場所があると落ち着きますし、寝床は狭い空間の方が安心して寝れます。
サークルはかじられないようにステンレス製がおすすめです。プラスチック製だと噛み跡だらけになり、汚れて手間がかかることもあります。
設置場所は家族が集まるリビングなどがいいですが、エアコンの真下は健康面から避けた方が良いです。
窓際は直射日光や寒暖差もありますし、物音や生き物が見えやすいために落ち着かないので避けるかカーテンを閉めるなどで対策が必要です。
★ベッド
ポメラニアンは成犬で体長20センチくらいになるのでそれを考慮してサイズを選んでください。
子犬のうちはブランケットやタオルなどを入れて体にフィットしやすくしてあげましょう。
ベッド自体を洗えたり、カバーを替えられるベッドの方が換毛期の抜け毛対策をしやすいので、清潔に保ちやすいです。
夏は風通しの良いさらさらした素材、冬用はふかふかした体温が逃げにくい素材を選びましょう。
クレートにタオルなどをひいたのをベッドとして利用すると外出時も使えて便利です。
★フードボウル
水飲み用とごはん用の2つ必要ですが、水飲み用に給水器を使う場合は、ごはん皿だけの1つでいいです。
プラスチック製は噛んで傷が付きやすいので、ステンレス製、陶器がおすすめです。
★トイレ&トイレシーツ
室内飼いが基本のポメラニアンは室内ですることが多いので、あちこちにされないようにきちんとトイレの場所を決めてください。
設置場所は犬が落ち着いてトイレできる場所にしましょう。
★ヒーターや冷却グッズ
子犬のうちは特に気温差で体調を崩しやすいので、寒い冬はペット用ヒーターやペット用こたつなどの暖房器具、暑い夏はひんやりマットなどの冷却グッズを用意してあげて体調管理してあげましょう。
また、暖房器具のコードやひんやりマットなどの冷却グッズはいたずらされないように注意しましょう。
★リードと首輪
リードと首輪はお散歩させるときに必要になります。
子犬のお散歩デビュー前に家の中でリードと首輪になれる練習をしておくと良いでしょう。
胴輪は首を絞めることはないので、気管虚脱も防ぎやすいですが、引っ張り癖がついてしまうことがあります。
リードは広場など広い所で遊ばせる場合は長いものでもよいですが、道路では他の人が引っかかってしまったり、犬が車の方に飛び出しても制御できなかったりするので注意が必要です。
★お手入れグッズ
爪切り、深爪してしまった場合の止血剤、ブラシ、コーム、犬用のシャンプー、リンス、肉球の間の毛が伸びてきたとき用のカットばさみやバリカンなどが必要になります。
爪切りやシャンプーなどは動物病院やトリミングサロンに出してもいいですが、最低限ブラッシングは自分で行う必要があるのでブラシは必須です。
食餌について
犬は限りなく肉食に近い食性をしているため、肉を食べるだけでほとんどの必要なエネルギーを補うことが出来る体のつくりをしています。
肉から主に摂取できる栄養は、動物性たんぱく質、ビタミン、ミネラル、脂質で、特にたんぱく質は、体の生成、再生、修復、代謝など生活活動になくてはならないアミノ酸を作り出すために大切です。
たんぱく質には、肉や魚から摂取できる「動物性たんぱく質」と大豆や穀物から摂取できる「植物性たんぱく質」の2種類がありますが、動物性たんぱく質の方が犬の消化吸収に優れています。
炭水化物は体内でブトウ糖に変化することで体内のエネルギー源として働くことが出来ます。
犬はブトウ糖を体内で生成することが出来ますが、炭水化物を消化する酵素が少なく未消化になりやすいため、炭水化物は基本摂取が必要ありません。
食物繊維は、炭水化物の中でも、善玉菌を増やす作用があり、腸内の健康に有効ですが、犬は食物繊維の消化酵素が人間より少ないため、人間と同じように摂取すると消化不良の原因になることもあるので注意してください。サツマイモの食物繊維は、犬にも消化しやすい構造をしていますが、大豆やトウモロコシは消化に適していませんので注意が必要です。
しつけについて
ポメラニアンは甘えん坊で飼い主のいう事を理解しようと努力する一面があるので、しつけに従った時やいい事をしたときにはたくさん褒めたり遊んであげたりすることによって「褒めてもらえる!」「遊んでもらえる!」と理解すればうれしくなり、しつけの覚えもよくなります。
ポメラニアンは活発な性格なので、運動不足になると退屈してしまい、ストレスが溜まってしまうことにより興奮して、しつけをしてもうまく言うことをきいてくれなくなる場合があります。
しっかり運動させてあげて、ポメラニアンの気持ちを満足させてあげることも大切です。
ポメラニアンが問題行動をしてしまう状況を作らないように生活環境の見直しや改善をすることも大切です。
粗相やいたずらをされていた場合は、愛犬に声もかけずに冷静かつ速やかに後片付けしてあげてください。
成犬になってしまうと問題行動は治りにくくなってしまうので、子犬の内からしっかりしつける必要はあります。
成犬になってしまったからとあきらめずに根気よくしつけることで問題行動を改善させることが出来ます。
お手入れについて
ポメラニアンは毛玉のできやすいので、ブラッシングをする前にコーミングをするのがおすすめです。
コーミングとは、くしを使って毛並みを整え、もつれをほぐし、死毛を取り除くことです。
特に耳の後ろの部分や、前足の脇下、後ろ足の内股やお尻、尻尾部分などの体が擦れる部分は毛玉ができやすいです。
やり方や力の入れ方を間違うと毛のもつれにブラシが引っかかって毛を傷めたりします。
いきなりブラッシングに入ると毛が引っかかったりして毛並みを整えにくかったりしますので、あらかじめコーミングで、毛玉やほつれを取り除くことでスムーズにブラッシングできるようになります。
コーミングの時は無理にもつれ毛を引っ張ると毛が切れる原因になるので、毛が絡まったら根元を持って指で丁寧にほぐしていきましょう。
日頃からまめにブラッシングすることで美しい被毛を保つことが出来ます。
病気・怪我の予防
活発な犬なので、毎日の運動は欠かせませんが、膝の脱臼や骨が細いため骨折をしやすいので、余り過激な遊びはしない方がいいでしょう。
散歩は朝夕2回の1回10~15分程度の散歩が理想で、激しい運動や1時間以上の散歩はさけて、短い時間でもいいのでできるだけ毎日行ってあげましょう。
ポメラニアンはモコモコの見た目から痩せすぎや太りすぎがわかりにくいので、肥満にならないように定期的にチェックしましょう。
<このページに関連したページ>
・ポメラニアンについて