メインクーンの飼い方

 

メインクーンを迎える準備をしよう!

 

メインクーンは遊びが大好きで、体も大きい分、ある程度のスペースを確保したうえで飼う必要があります。万が一、そこまで十分なスペースが確保できない場合は、おもちゃで目いっぱい遊んであげるのを意識すれば運動不足解消にはつながります。

トイレや寝床などは早めに場所を決め、猫が来てからここじゃだめだなどと頻繁に動かさないようにしましょう。

 

◎必要なもの 
★キャットフード・・・・・総合栄養食のドライフードなど、サプリメントや良質な缶詰なども加えてもOK。成長にあったフードを選ぶように。
★水のみと餌の食器・・・・・水飲み用と餌の食器は分けて用意してください。底にゴム加工されていると食べている時ずれないのでお勧めです。
★トイレ・・・・・ 砂を入れる容器はメインクーンが大きいのでできるだけ大きなものを用意しましょう。トイレ砂は気に入る種類を選びましょう。
★猫用ベッド・・・・・小型のケージやサークル、ペット用ベッドなど猫が落ち着ける場所を。ただ猫は使わず好きな場所で寝ることもあります。
★爪とぎ・・・・・布製、段ボール製、縄を巻いたもの等いろいろな種類があるので猫が気にいるものを探してみてください。
★爪切り・・・・・ギロチンやペンチなど様々なタイプが市販されているので使いやすいものを。子猫の頃から慣らすと大人になっても嫌がりません。
★グルーミング用品・・・・・ピンブラシで無駄毛を取り除き、コームで毛並みを整えるのがおすすめ。
★キャリーバッグ・・・・・動物病院などお出かけの際に使います。抱っこで大丈夫と購入しないでいて途中で逃げ出されて迷子になることもあるので用意しておきましょう。

掃除がしやすく通気性の良いもので、猫を出し入れしやすいものがいいでしょう。

食餌について

メインクーンは体が大きい分、一般的な猫より成長期が長いです。

一般的な猫なら成長期は1年くらいで終わりますが、メインクーンは、3~5年成長期が続きます。成猫の体に成長するまで長くかかりますが、急激に成長するのは生後1年ごろまでの子猫の時期で成長期でもあるため、この時期にしっかりと骨格や体を作っておくために高カロリーで栄養価の高い子猫専用フードを与える必要があります。
子猫の頃は、消化器官が弱く1度に大量の餌を食べると上手に消化できないこともあるので1日3~4回与えるなど1回の量を少なくして消化しやすいように少しずつあげましょう。
子猫の時期は猫の体重(kg)×100~200kcal=子猫に1日に与えるカロリー量の目安です。

 

1歳を過ぎて、体長も1メートルぐらいまで成長して、成長も落ち着いてきたら成猫用のキャットフードに切り替える必要があります。
キャットフードを変更する場合、いきなりフードの味が変わると食べない子もいるのでそういう場合は、今までの子猫用フードに成猫用フードを混ぜながら与えて徐々に成猫用フードに切り替えていってください。
食事回数も1日2回が目安になり、体重×80kcalが1日に成猫に与えるカロリー量の目安になります。

 

また、8歳過ぎると老猫期になり、だんだん食が細くなりますし、栄養吸収も悪くなってしまうので、シニア専用キャットフードに切り替えて、10歳過ぎたら食事回数を1日3~4回に増やし、1回の食事量も減らし消化器官や体に負担がかからないようにしましょう。
猫の体重×60kcal=老猫の1日の摂取カロリーの目安です。

しつけについて

 

メインクーンは賢いためしつけがしやすいです。

トイレのしつけは静かな場所にトイレを設置してあげてトイレをしそうな仕草(床の匂いを嗅いだり、地面を掻く)をしている時にトイレに連れてってあげることを何回か繰り返せば覚えるでしょう。

万が一失敗していた時は、失敗した場所をしっかり掃除して臭いを残さないようにして下さい。臭いが残っているとここがトイレだと間違えて覚えてしまうかもしれません。

また、メインクーンは大きくなるためトイレも大きめのものを用意してあげてください。

 

爪とぎは本能なので無理にやめさせることはできませんが、専用の爪とぎ器を用意することにより壁や家具などしてはいけないところで爪とぎをさせないことはできます。

噛み癖は人の手をおもちゃとして遊んでいたりすると、人の手をおもちゃと認識してしまい噛み癖がついてしまうので猫と遊ぶときはきちんとおもちゃを用意して遊んであげましょう。

また、噛み癖がついてしまった子は噛まれたら、遊ぶのをやめたて、無視するようにしましょう。噛んだら遊んでもらえなくなると覚えることで自然に噛み癖が治ります。

 

メインクーンは知能が高く、遊ぶことが大好きなので水道の蛇口をひねったり、窓や扉を開けてしまったりすることもあります。

いたずらをしているのを見たら悪いことをしたと分かるようにすぐ叱ってください。また、いたずらされて困るものや壊されて困るものなどは猫の手に届かない場所に置くようにしましょう。

お手入れについて

 

長毛種の為、ブラッシングは1日1回、換毛期のブラッシングは1日2~3回、シャンプーは年3~4回程度が理想です。
ブラッシングは、スリッカーや、ピンブラシでメインクーンの体全体をブラッシングします。後頭部から背中、お尻にかけてブラッシングしたら体の左右をブラッシングし、猫が嫌がりがちなお腹は最後にブラッシングします。顎や、耳の後ろ、脇の下、足の付け根など毛がこすれ合う位置は毛玉ができやすいので、ブラシに毛玉が引っかかると痛いので、勢い良くブラッシングしないで注意しながら少しずつブラッシングしましょう。

 

毛玉が出来ていた場合は、無理に引っ張って取ろうとせずに、指やブラシの先でほぐしますが、どうしてもほぐれない場合は、皮膚を傷つけないように気をつけながらハサミでその部分を切ってください。最後にコームで整えるとフワフワメインクーンの完成です。

子猫のうちから慣らしたり、メインクーンが嫌がって暴れたり、逃げたりした場合は、1回でブラッシングを終わらせないでいいので無理に継続しようとしないで、いったん終了して何回かに分けましょう。

どうしても嫌がる場合は、しっぽの付け根や背中、首周りなど猫が触られるのが好きな部分から始めたり、ブラシの感触が嫌いな場合もあるのでブラシの種類を変えたり、遊び疲れて熟睡している時にこっそりブラッシングするのも手です。また、最初はペットサロンなどプロに託したりお尻やお腹など汚れやすい所は最初から短くカットしておいたりするのもおすすめです。

病気・ケガの予防

 

キャットタワーなどで上下運動も肥満予防の為大切ですが、メインクーンは体が大きいためキャットタワーをしっかり固定しないと倒れたり破損してしまったりして怪我することもあるので注意しましょう。

また、メインクーンは暑さに弱いので夏場の気温などに注意してあげましょう。

肥大型心筋症や多発性腎嚢腫など、内臓疾患にかかっていることもあるので年1回ぐらいで健康診断してもらい、病気の早期発見・早期治療をしましょう。

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