ペルシャ猫について
ルーツ
純血種の中で最も古い品種の一つとされていてはっきりとした起源はわかっていません。象形文字で書かれた古代の文書にもペルシャと思われる長毛猫の記述もあるくらいです。
16世紀ごろにトルコ経由でイタリアに入った長毛猫がいてこれがペルシャ又はターキッシュアンゴラであると考えられてきましたが最近の遺伝子研究により、猫種としてのペルシャは西ヨーロッパで成立した可能性のある事が指摘されました。18世紀ごろにはヨーロッパ各地の上流家庭で飼育される人気ペットになり、イギリスで初めてキャットショーが開催され、19世紀にはアメリカに輸出されるようになりました。
19世紀以降長い間安定した人気を得ていたペルシャですが、20世紀以降、より鼻を短くするための選択交配がされましたが、極端な短吻化により、涙道が短くなり常に涙があふれたり、鼻腔狭窄による呼吸困難になったりなど健康上の問題がクリアできなかったことから愛好家がいても登録数はそこまで増えませんでした。
また、ペルシャは他のさまざまな猫種の基礎として使われたり、近親交配をさけるためによる異種交配にも使われたりしてきました。
毛色・毛質
単色ではブラック、チョコレート、ホワイト、ブルー、クリーム、レッド、各色のタビー、またはバイカラーや三毛、スモークなどもあります。
性格
穏やかで落ち着いていて、「上品」という表現がふさわしいほど、人との距離を上手に取ります。甘えすぎず、神経質でもなく、我が強いわけでもなく、子供相手でも撫でられるのはいいが、一緒に遊ぶのは拒否するのもよくあります。ゆったりくつろぐのが好きであまり興奮しません。
特徴
足は短く、金銅色の目は大きく丸く、鼻は低く、耳の間は離れています。
潰れた鼻の高さにより、古くからあるトラディショナルタイプと、より鼻が潰れているエクストリームとの2種類があります。