ノルウェージャン・フォレスト・キャットについて
ルーツ
ノルウェージャンフォレストキャットの起源は非常に古く、11世紀にバイキングがトルコのビザンチン帝国から持ち込んだアンゴラの系統ではないかという説があります。
それは、この猫の毛色のパターンがヨーロッパには少ないトルコ系の特徴を示しているからです。
また、ノルウェーの森林地帯で自然交配によって生まれた猫種で、その歴史は4000年以上前にも遡ると言われていますが正確にはわかっていません。
地元ノルウェーでは「skogkatt(スゴクカット)」と呼ばれて長く愛されてきていましたがブリードとして動き始めたのは1930年代のことで、ノルウェーの愛猫家達により、国を代表する猫としてスゴクカットを保護、育成する活動が始まりました。第2次世界大戦により、当時盛り上がりかけていたフォレストキャット人気が一気に下降線を巡ってしまい、一時期は数が減り絶滅の危機にさらされることもあったくらいですがその後、ブリーダーたちの努力により頭数を増やし世界中に広まることとなりました。
毛色・毛質
密集して生えた柔らかな保温性の高いアンダーコートと、長くて艶もあり防水性のあるオーバーコートのダブルコートで北欧の厳しい寒さに対応しています。
生後3~4か月ごろから全体の毛が伸び始め、1歳を過ぎたころから襟巻やエプロンといわれる飾り毛が伸び始め、全身がもふもふとしたノルウェージャンフォレストキャットに成長するには大体3年かかると言われています。毛色はほぼすべてのカラーとパターンが認められているのでバラエティ豊かです。
性格
ノルウェージャンフォレストキャットは、穏やかで賢く、辛抱強く優しい性格で人や他の猫とのコミュニケーションを好みます。
長毛猫としては活発で特に子猫から若猫の時は、遊ぶことが大好きでおとなしくしていません。また、成猫になっても木登りが好きで室内ならキャットタワーの最上部を独占したがります。
特徴
ノルウェージャンフォレストキャットは、やや大きめ、前足より後足の方が長い腰高の構成で、全体的にシャープでたくましい印象です。
頭部は三角形で鼻筋はまっすぐあり、顎は分厚く体躯は筋肉質でがっしりしています。長い尻尾は先の方に向かって細くなっていきます。