メインクーンについて
ルーツ
メインクーンはアメリカのニューイングランド地方でもっとも古くから知られている自然発生の猫種で、猫種名は原産であるメイン州とアライグマを意味する「クーン」に由来していて、メイン州では公式に州の猫として市民に親しまれています。メインクーンの歴史はいろいろな説があり、半野生化した猫とアライグマとの間に生まれたというユニークな話もありますが、現実的には無理があり、メインクーンとアライグマの見た目が似ているから生まれた逸話でしょう。
また、北欧発祥のノルウェージャンフォレストキャットがバイキングまたは、交易でアメリカに渡り、地元の猫と交配して誕生したというのが有力な説です。
メインクーンは1980年までには、TICA,CFAなど全ての猫の血統団体に登録され、アメリカではその優雅な姿から早くからキャットショーに出陳され、1985年には、マディソンスクエアガーデンのキャットショーで、コージーという名のブラウンタビーのメス猫がベスト・キャットを受賞したという記録が残っています。
1900年代に入ってからは同じ長毛種のペルシャに人気を奪われ、メインクーンの血統登録は先細りになってきましたが、1968年に品種保護のために愛好家たちが、メインクーンの専門クラブ「MCBFA(メインクーン・ブリーダー・ファンシャーズ・アソシエーション)」を設立すると少しずつ人気は回復し、今では、MCBFAは、200人のメインクーン専門ブリーダーやキャッテリーと1200人以上の愛猫家が参加するほどの大きな組織になっています。また、1980年頃にメインクーンは、TICA、FCAなどの公認団体に猫種として正式に認定され今に至ります。
毛色・毛質
毛色はホワイト、ブラック、ブルー、レッド、クリーム、ブラウンクラシックタビー、シルバーマッカレルタビー、ブラック&ホワイトなど公認のものだけでも30種類以上あります。
毛質は冬の寒さに耐えられるダブルコートの厚い被毛で全身包まれていて、尻尾もふさふさとして長く、雪の中でも滑らないように肉球の間の毛も生えやすくなっています。
性格
温厚で愛情深い、協調性に優れている、子猫のような遊び心を持つという性格の子が多く、また、飼い主さんに対しても愛情深いので、「猫界の犬」とも呼ばれています。
特徴
がっちりした骨格に広い胸幅、立派な飾り毛を持ち、胴長でヤマネコの様に体の大きい猫です。四角い顔立ちにとがった耳をしていて、耳には多くの毛が生えています。体長は100cmになることもあり、平均体重は、男の子で6~8kg、女の子で4~6kgですが、世界一大きな猫として有名なメインクーンは、ギネスブックに載っていて、体長128cm、体重15.8kgもありました。