ラブラドールレトリバーについて
ルーツ
ラブラドールの起源は、カナダの東海岸に位置するニューファンドランド・ラブラドール州にあるニューファンドランド島にいたミューファンドランド犬とニューファンドランド島に持ち込まれた使役犬の交配によって生まれた「セント・ジョンズ・レトリーバー」が血統元だと言われています。
セントジョンズレトリーバーはニューファンドランド島で、漁の網からこぼれた魚を回収したり小さな船を引く仕事をしていましたが訓練の賜物だったわけではなく生まれ持った能力だったようです。
毛色・毛質
全身くまなく濃淡のない黒色が理想の「ブラック」は鼻、唇、目の周り、爪、パッドも黒いです。
「イエロー」は、白に近い薄い茶色から褐色位の少し色の濃い子もいます。「レバー」は濃い赤褐色をしていて、「チョコレート」は濃い赤褐色や焦げ茶色のことを言います。
ブラックやチョコレート、レバーの胸の小さな白い斑は「メダル」ともいい許容されています。
ラブラドール誕生当初は、ブラックを理想としていて、ブラック以外の毛色は繁殖から外されてきた過去があり、黒以外の毛色がラブラドールレトリーバーとして認められるのに、ラブラドールの誕生から30年以上の年月を費やしたと言われています。
毛質は防水効果があり水を油の様にはじく短い直毛と柔らかく密集した下毛のダブルコートで、凍り付いた水の中でも体温をしっかり守ります。年に2回の換毛期は抜け毛が多くなりますが個体差があります。
性格
とても利口で、飼い主のいう事をよく聞きます。また、好奇心旺盛で遊び好きで活動的な社交性の高い犬です。人の役に立つことも大好きでとても献身的な精神を持っていて家族にも深い愛情を示してくれます。
色によっても性格の違いはあり、ブラックはワイルドでやんちゃな性格、レバー、チョコレートは、ブラックの子と似ていてワイルドで感情表現が激しい、イエローは穏やかで落ち着いた性格だと言われています。
性別的な性格の差は、オスの方は活発で、忠誠心も強いですが、わがままな部分があると言われていて、メスの方が穏やかで自立心が強いと言われています。また、アメリカンタイプのラブラドールは、活発で神経質といった面もあります。
特徴
オスの体高は57~62cmで、体重は27~34kg。メスの体高は54~59cmで、体重は25~32kgと少しオスの方が大きい傾向があります。
体高より体長が少し長く、骨太のしっかりした体形をしています。
垂れた耳とカナダガンなどの大きな獲物をやすやすと回収できる力強い顎も特徴です。尾はオッタ―テイルと言い、かじ取りの役割も持つ太い尾をしています。
ラブラドールにはイングリッシュタイプとアメリカンタイプの2種類の血統があり、血統により外見も多少違いがあります。イングリッシュタイプは、品評会用に外見を重視した血統で、小柄でがっしりした体格をしていて短い胴、短い脚、幅広い顔、短い鼻、太い首といった特徴があります。
アメリカンタイプは、狩猟犬や使役犬としての能力を重視した血統で、全体的にしなやかな外観で、細身で胴長、脚は長く、頭は細く、鼻が長いといった特徴があります。ラブラドールレトリーバーは泳ぐのが得意で、足に水かきがついています。
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