ビーグルの飼い方
ビーグルを迎える準備をしよう!
ビーグルを飼う際はケージ(天井付きの頑丈なもの)、食器類(エサ入れと水のみ、水飲みは給水ボトルでもOK)、トイレ用品(ペットシーツなど)、お手入れ用品(ブラシ、シャンプー、爪切りなど)、おもちゃ(壊れにくそうなパーツが細かくない物)などが必要になります。
また、ビーグルは椎間板ヘルニアを発症しやすいので階段やソファーなどの段差の上り下りはあまりさせないように段差をなくしたり階段を登れないように防護柵やスロープを設置したりして対策しておいた方がよいでしょう。
ビーグルを室内で飼育する場合はしつけをきちんと行い、安心して過ごせるようにパーソナルスペースとしてサークルを用意する必要があります。
フローリングでは走ったりジャンプしたりして、滑ってけがをしてしまう可能性もあるので、滑り止めマットやカーペットなどを敷いておきましょう。
ワクチン接種が全て終わってから室外でも飼う事が出来ますが、さみしがり屋で、吠え声も大きいためにご近所迷惑にならないように対策しなくてはいけません。
元気いっぱいなビーグルが飛び出していって事故に合わないように脱走防止の対策も必要です。
食餌について
ビーグルの食欲は元々猟犬として発達されられていた事から獲物を追わせるためにあえて空腹にさせられていたという歴史があります。
「食べること」に異様なほどの執着を見せますので、ごはんの量はきちんと計ってあげないとあげたらあげた分だけ全部食べてしまうので注意してください。
また、落ちているものやしまってあるものなど何でも食べてしまうので、お腹を壊したり、中毒にならないようにビーグルの届かない所に置いて拾い食いできないように対策する必要があります。
肥満にならないようにするには十分なたんぱく質を取りつつ、脂肪分が抑えられる食事をとることです。
他の犬種と比べると軟骨が弱い性質があるので「グルコサミン」や「コンドロイチン」といった軟骨のサポート成分が入ったフードが好ましいです。
肥満にならないように食事管理するだけではなく、運動させることも重要です。
嗅覚が鋭く食への執着が強いのでおやつやドッグフードをクッションの下や物の隙間などに隠して宝探ししながら食べさせたりして運動量を増やしてみましょう。
しつけについて
ビーグルのしつけには「主従関係をしっかりさせること」が大切です。
ビーグルに対するしつけはあまり叱らず褒める方法がよいですが、噛まれたときに「よしよし、大丈夫だよ~」となだめるのは、ビーグルは噛むと褒められると勘違いしてしまいます。
ビーグルの場合は、噛まれたらそっぽを向いて無視することが効果的で、この時にビーグルに無視される原因は自分にあるのだという事を認識させることが必要です。
遊んでいる最中に歯があたっただけでも、甘噛みでも即座に「痛い!」といってから無視をします。
おもちゃで遊んでいた場合は、おもちゃを片したり静かにその場を立って部屋にビーグルだけを残しておいたりしても構いません。
噛んだら遊んでもらえなくなる、噛んだら人に無視されてしまう、それなら噛まないようにしようという認識になります。
噛むのをやめたり、大人しくするようになったら褒めてあげましょう。
玄関のインターホンに反応して無駄吠えしてしまう場合は、天罰式のしつけもおすすめで、人が叱るのではなく、ものに叱ってもらう方法です。
天罰式のしつけは、何か大きな音の出るものを用意し、ビーグルが悪いことをしたらビーグルにあたらないようにビーグルの死角からビーグルのいる方に投げ、大きな音でびっくりさせます。
大きな音を出す道具は、アルミ製の灰皿や、ペットボトルやジュースの蓋つきの缶にビー玉を何個か入れたものを使うとよいでしょう。
お手入れについて
ビーグルの被毛は短いですが、ダブルコートで抜け毛は多いので、皮膚に傷がつきにくいラバーブラシなどの柔らかいブラシで優しくブラッシングして抜け毛を取り除いてください。
シャンプーは2~3週間に1度くらいで、皮膚が弱くトラブルを起こしやすいために犬用の刺激の少ないシャンプーで洗ってあげましょう。
軽い汚れ位ならシャンプーしなくても濡れタオルで拭いてあげるだけでも十分です。
耳も大きい垂れ耳の為、湿気がこもりやすいので定期的にイヤーローションなどをコットンや綿棒に含ませて耳掃除をしてあげましょう。
歯垢や歯石が溜まると口臭がひどくなったり、歯周病になってしまうことがあるのでガーゼや犬用の歯磨きシートや歯ブラシを使って歯磨きしてあげたり、ハミガキ効果のあるおやつを食べさせたり、ハミガキ効果のあるおもちゃで遊ばせたりして対策しましょう。
爪の伸び過ぎも怪我につながり危険なので、月1回ぐらいで爪が伸びていないか確認しましょう。
散歩などで自然に爪が削れていれば切る必要はありませんが、爪が伸びすぎていると肉球に刺さってしまったり、足に力が入らず歩きにくくなったりするので注意が必要です。
ビーグルは散歩などの野外での遊びが好きなので、フィラリア予防とワクチン接種だけでなく、ノミダニの駆虫もしてください。
野外(特に草むら近く)などで遊んだ後は、ノミ、ダニが寄生している可能性もあるので、パッド(肉球)の間などにいないかよく確認しましょう。
病気・怪我の予防
ビーグルは地面の匂いを嗅ぐのが好きで、食欲旺盛でもあるために落ちているものを拾い食いしてしまいます。
毒蛇のマムシやヤマカガシ、うっかり咥えると中毒を起こしてしまうヒキガエルや毒虫などに遭遇してしまうこともあるので、キャンプなどのアウトドアや散歩の際には、周囲の状況に十分注意してください。
マムシに噛まれても即死するようなことはあまりありませんが、出来る陰り早い処置が必要になるので不足の事態にそなえて、現地の動物病院はチェックしておきましょう。
雪の多い地帯では融雪剤の成分で目に炎症を起こしてしまうこともあり、雪解け時の好天時は粉末となった融雪剤が舞ってしまっていることがあるので注意が必要です。
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