キャバリアの飼い方
キャバリアを迎える準備をしよう!
キャバリアは室内飼いが適している犬種なので家の中で快適に過ごしたり、安心できる場所にしたりするためにケージが必要になります。
室内で放し飼いをしてもよいですが、ペットホテルやトリミングの時や、震災や入院などになってしまった時に普段からケージになれていると負担が少なくて済むので、ケージが用意してあげた方が良いでしょう。
ケージの大きさは、ベッドやトイレ、食事スペースがあり、ケージの中で体を伸ばしてリラックスできるくらいの大きさは必要です。
ケージの中に置くベッドは、フワフワしているものや夏用のひんやりするものなどいろいろな形や大きさのものがあるので、季節や大きさがあったものを選んであげましょう。
屋外でしかトイレをさせないようにすると、雪や大雨で天候が悪くても、飼い主さんが病気になっても散歩に連れて行かなくてはいけないので、小さいうちから室内のトイレを覚えさせる必要があります。
他にも食事スペースが必要になり、落ち着いて食事ができるならケージの外でもよいですが、食事用の食器はひっくり返されたりして割れたら危険ですから割れにくいものや洗いやすいものがよいです。
給水器に関してはいつでも飲めるようにお皿に水を入れておくか給水ボトルをケージに取り付けてあげます。
ケージの中に入っていても、室内で自由にしていても水が飲めないという事がないようにしておきましょう。
食餌について
キャバリアは食欲旺盛な食いしんぼな子が多いですが、心臓病になりやすいリスクも高いため、肥満にしないように気をつける必要があります。
アレルギーを持っていることも多いので、痒がることが多かったり、脱毛や皮膚に湿疹が見えたりしたら動物病院で診てもらいましょう。
穀物の入っている量が多いフードは消化が悪く、胃腸が弱くなったり、下痢しやすくなったり、アレルギーの原因になったりするので、できるだけ良質のたんぱく質が多いフードを与えるようにしましょう。
しつけについて
キャバリアのしつけの基本は「褒めて伸ばす」ことです。
さみしがり屋な面もあるので、あまり厳しくしつけると捻くれてしまうこともあるので、のびのびと愛情をもって育ててあげましょう。
一番重要なのはトイレのしつけです。
キャバリアが家に来た時からしつけを開始できるように、前もってサークルの中にトイレを用意してあげましょう。
キャバリアの子犬は排便したいと思ったら、周囲をぐるぐるしたり、ある一定の動作をしてから排便しようとします。
1日の生活サイクルから排便しやすい時間を把握して、排便しようとしている時にはトイレに連れて行ってあげて、トイレはここでするのだと教えてあげましょう。
トイレで排便をしたらその都度褒めてあげるとそのうち自分だけでもトイレで排便するようになります。
キャバリアは賢いので、しっかり褒めてあげれば、これをすれば喜んでもらえると理解してくれます。
トイレではない所で排便していたからといって怒ってしまうと、排泄自体がしてはいけないものだと思い込んでしまい、隠れてするようになったり、排泄をギリギリまで我慢してためるようになったりしてしまうこともあるので、別のところで排泄していたからと叱らずに静かに失敗した場所を掃除して臭いを消すようにしましょう。
手を噛んできたり、散歩中にリードを引っ張って勝手にどっか行こうとしたり、拾い食いしそうになった時などは、叱る必要があります。
叱るときは「コラ」や「ダメ」など短い言葉で低い声で叱るようにしましょう。
悪いことをした時は現行犯で叱ることです。後からスリッパをかじらられた事に対して叱っても、すでに自分がやったことも忘れていたり、してはいけないことだとわからないので意味がありません。
お手入れについて
キャバリアのお手入れは難しいものではありませんが、意外と抜け毛が多いのが難点です。
キャバリアの被毛は細く絡みやすいため、最低1日1回はブラッシングしてあげましょう。
ブラッシングはスリッカーブラシとコームを使い、まずスリッカーブラシで全身をといてあげて、毛玉があった場合は、毛の根本の方からではなく毛先から徐々に解いてあげてほぐしてあげてください。
スリッカーを使うときに力を入れすぎると皮膚を傷める可能性があるので力加減に注意してください。
耳、尻尾、内股などが歩いた時に擦れやすい所や毛量の多い所は毛玉ができやすいです。
スリッカーブラシで梳いた後にコームの粗い方を使って梳いてから、コームの細い方で梳いてあげます。
コームに毛が引っかかったら無理して引っぱらないでゆっくりとかしてあげましょう。
キャバリアの耳は大きく垂れていて分厚く重たいので、耳の中は蒸れやすく細菌が繁殖しやすいために外耳炎になりやすいです。
週1回くらい耳の中をチェックして、汚れていたら濡らしたやわらかいコットンで拭きとったり、犬の耳用の洗浄液(イヤーローション)などで掃除してあげましょう。
食事の際などにエサ皿の中に耳が入ってしまったりして汚れてしまうことも多いので、耳バンドやスヌードを使って対策してあげましょう。
キャバリアの大きな目はごみやほこりが入りやすく、涙の分泌や目やにが多くなり、涙やけや目の病気になりやすいのでこまめに拭きとってあげましょう。
目ヤニは濡らしたコットンやガーゼでふき取ってあげて、涙やけが多い場合は専用のパウダーやローションを使うと効果的です。
病気・怪我の予防
キャバリアは好奇心旺盛で食欲も旺盛なので、散歩中、道に落ちているものを食べてしまうことがありますので、拾い食いをさせないようにしつけましょう。
犬任せに行動させないで、犬が拾い食いしてもすぐわかるようによく観察しながら歩くようにしましょう。
キャバリアは心疾患になりやすいので定期的な健康診断や軽い咳などの初期症状が出ていたり、元気がないなと思ったら早めに病院で診てもらうようにしましょう。
<このページに関連したページ>
・ キャバリアについて