ビーグルがかかりやすい病気・ケガ
症状 | 子犬の成長に伴い大きくなるはずの骨盤の骨がそのままで、関節に異常が起こり、歩行や足の曲げ伸ばしが難しくなります。子犬の時はわかりにくいですが大人になり、よたるような歩きかた、跳びはねるような仕草をしている場合はこの病気を疑います。進行すると、足の曲げ伸ばしもままならなくなり、痛みも強まります。骨組織のコラーゲンの異常により骨密度が低下し、非常に骨折しやすくなり、わずかな外力により簡単に骨折してしまい、多発性骨折を引き起こすこともあります。また骨折すると癒合も悪く、変形をきたして湾曲してしまうこともあります。 |
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原因 | 遺伝性の骨組織のコラーゲンの異常です。 |
治療 | 手術などの外科的治療や、痛み止めの処方を行います。 |
症状 | 貧血、倦怠感、食欲不振になります。 |
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原因 | ピルビン酸キナーゼの欠乏により起こる遺伝性の病気です。 |
治療 | 現在有効な治療法はありません。 |
症状 | 元気がない、疲れやすい、足を引きずる、かばう、足を痛がる、歩き方がおかしいなどがあり、重症になると麻痺して半身不随になったり、後肢の麻痺により、排便・排尿が困難になったりします。 |
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原因 | 全力疾走や階段の上り下り、跳ねたり、体をねじったりなどの激しい運動や肥満、骨の老化により頭部や胴体の重みを支える脊椎のクッションの役割を担う椎間板への負担が大きくなり損傷することによっておこります。椎間板を損傷すると椎間板内部のゲル状物質の髄核が飛び出し脊髄や脊髄から出る神経を圧迫するため、これが痛みや麻痺の原因となります。 |
治療 | 軽度の内は、薬剤で患部の痛みを抑える内科的治療を行い、ケージの中でしばらく安静にして運動を控えさせます。内科的治療後も症状があまり改善しない場合や重症の場合は、外科的治療を行い、その後は、リハビリで神経の機能回復を図ります。 |
症状 | 晶体が、白く濁ってしまい、視力を低下させてしまいます。 それによって、歩行がぎこちなくなったり、物によくぶつかるようになったりします。 |
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原因 | 加齢によっておこる高齢性白内障のことが多いですが、眼球をぶつけたりすることによっておこる外傷性白内障や2歳以下の若いうちに発症する遺伝性白内障、糖尿病により引き起こされることもあります。 |
治療 | 初期に白内障を発見した場合は、混濁抑止作用の点眼薬を点すことにより、進行を遅らせる治療になりますので、完治させたい場合は、外科的手術を行う必要がありますが、外科的手術は全身麻酔をかける必要があり、高齢な場合や別の基礎疾患を持っていると手術を受けられないこともあります。また、手術後も1週間の入院やおおよそ1カ月はエリザベスカラーをつけなくてはいけないので犬のストレスは大きくなります。 |
症状 | ひどい痒みのため、患部をしきりにひっかき、皮膚がただれたり傷ついたりするほか、皮膚の一部が厚くなって乾燥することもあります。 |
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原因 | 遺伝的要因による皮膚病で、原因となるアレルゲンは、ハウスダスト、ノミ、ダニなどの寄生虫、花粉、食べ物などがあります。 治療 アレルゲンとなる物質を突き止め、取り除くことで症状が改善。副腎皮質ホルモンや抗ヒスタミン剤などによる薬物療法や食事療法が治療に必要です。 |