トイプードルがかかりやすい病気・ケガ

 

進行性網膜委縮症(しんこうせいもうまくいしゅくしょう)PRA

症状 眼の組織である網膜が進行性に変性萎縮することにより、視力が低下し最終的には失明します。
初期では、夜のお散歩など暗い所で見えづらくなり、暗闇での活動や夜の散歩を嫌がるなど(夜盲症)が見られるようになり、次第に昼間も見えづらくなり、最終的には失明します。
多くの場合、物につまづく、ぶつかるなどで視力の低下に気づくことが多いです。
他にも、活動性が低下したり、壁伝いに歩いたり階段の上り下りがぎこちなくなったりします。
また、見知らぬ場所ではどこに何があるかわからないためこの症状が顕著になって現れやすくなります。
二次的に白内障を併発することもあります。
原因 遺伝によるものと言われております。

白内障(はくないしょう)

症状 眼の水晶体が、白く濁ってしまい、視力を低下させてしまいます。
それによって、歩行がぎこちなくなったり、物によくぶつかるようになったりします。
原因 加齢によっておこる高齢性白内障のことが多いですが、眼球をぶつけたりすることによっておこる外傷性白内障や2歳以下の若いうちに発症する遺伝性白内障などがあります。
治療 初期に白内障を発見した場合は、混濁抑止作用の点眼薬を点すことにより、進行を遅らせる治療になりますので、完治させたい場合は、外科的手術を行う必要がありますが、外科的手術は全身麻酔をかける必要があり、高齢な場合や別の基礎疾患を持っていると手術を受けられないこともあります。また、手術後も1週間の入院やおおよそ1カ月はエリザベスカラーをつけなくてはいけないので犬のストレスは大きくなります。

フォンビルブランド症(vWD)

症状 鼻血、歯茎からの出血、発情出血、出産後の出血が長引く。手術や怪我の長引く出血、尿や便にも出血が見られます。
原因 遺伝的に止血に関するフォンビルブランド因子が不足して、血液を凝固させる因子が少なく出血が長引きます。
治療 外傷や手術の時に輸血が必要になります。

膝蓋骨脱臼(しつがいこつだっきゅう)※パテラ

症状 膝の皿が外れた状態になる。腰をかがめ内股で歩くようになったり、跛行が見られたりする。重症になると、重度の骨の変形となり、最小限しか地面に足をつけない様になります。
原因 遺伝などによる先天性や、事故による後天性の原因があります。
治療 軽度の場合は、自然に元に戻ることもありますが、重度のものは、手術が必要になります。

環軸亜脱臼(かんじくあだっきゅう)

症状 頭部の回転運動を担っている第1頸椎と第2頸椎の関節が不安定になることにより、頸部の痛みや四肢の麻痺します。
原因 先天的な骨の奇形と後天的な骨折や靭帯剥離などによります。先天的な骨の奇形は遺伝性で、発症は生後1年未満の子犬に多いようです。

僧帽弁閉鎖不全症(そうぼうべんへいさふぜんしょう)

症状 乾いた咳や呼吸困難を起こします。
原因 心臓の左心房と左心室の間に存在する弁で血液が逆流しないようにする重要な働きを果たしていますが、この弁が障害を起こし弁がきちんと締まらなくなる異常を起こします。
予防 激しい運動をさせないことや、心臓に負担の大きい塩分の強い食事を控えることが重要です。

変性性脊髄症(へんせいせいせきずいしょう)

症状 後足を擦って歩いたり、爪を立ててつま先で歩く、歩行時の腰のふらつき、後肢が交差するように歩く、後肢の麻痺、前肢の麻痺・呼吸障害を起こします。
原因 不明です。
治療 治療方法は確立されていません。

免疫介在性貧血(めいんえきかいざいせいひんけつ)

症状 疲れやすい、運動を嫌う、すぐ息切れする、元気がない、多飲多尿、食欲低下、嘔吐、脈が速いなど。
原因 体内に侵入するウイルスや細菌などを退治する免疫システムが自分の赤血球を破壊して起きてしまう遺伝病です。
治療 赤血球を破壊する免疫システムを抑えるため、ステロイドなどの免疫抑制剤を投与するが重症の場合は輸血を行うこともあるが、輸血を行うことにより症状が悪化することがあります。

若年性白内障(じゃくねんせいはくないしょう)

症状 眼の水晶体が濁り、視力が低下し、時には視力を失うことになります。
視力が低下することにより、歩行がぎこちなくなったり、よく物にぶつかるようになるなどの歩行時の異常が見られるようになります。
原因 若年性白内障は、2歳以下で症状が現れる遺伝性の病気です。プードルや、コーギー、パピヨン、ヨークシャテリアなどによく見られます。
治療 発症初期は、目薬による病気の進行抑制。末期には、網膜に異常がない場合のみ、白濁部分を吸引して取り除き眼内レンズを入れ視界を確保します。
レッグペルテス
症状 足を持ち上げて歩くなど、後ろ足の跛行がみられ、腰の部分を触られるのを嫌がります。大腿骨頭への血行が阻害され壊死してしまう。
原因 原因はわからないが、遺伝が関連していると思われる。
治療 症状が軽い場合や、一時的な治療として運動制限や鎮痛剤投与などの内科的療法を行い、最終的には、壊死した大腿骨頭を切除する外科的手術を行いますが、手術後には、長期のリハビリが必要になります。

クッシング症候群 ※副腎皮質機能亢進症(ふくじんひしつきのうこうしんしょう)

症状 左右対称性の脱毛。多飲多尿、過食、元気がなくなるほか、皮膚に色素がついたり皮膚が薄くなるためお腹が垂れ下がったりします。
原因 プードル、テリア種などに多く見られ、副腎皮質ホルモンの過剰分泌により起こります。がんやアレルギー治療のために副腎皮質ホルモンの多量投与したときや、副腎腫瘍や脳下垂体の腫瘍が原因の時もあります。
治療 副腎皮質の働きを一時的に弱める特殊な薬剤を生涯投与する必要があります。副腎皮質ホルモンの投与が原因の場合は投与を徐々に減らします。また、副腎切除や下垂体切除を行うこともあります。

流涙症(りゅうるいしょう)

症状 やたらに涙が出るため、目頭が汚れて眼の周りの被毛が茶色く変色してしまいます。また、涙とともに出る目ヤニが鼻の横を汚してしまい、その部分に湿疹が出ることもあります。
原因 涙が正常に流れるためにある目と鼻をつなぐ涙小管が狭かったり、詰まってしまうことにより起こります。先天的なものと角膜炎や結膜炎などの病気が影響するもの、眼の周りの筋肉の異常や、鼻炎が原因することもあります。
治療 涙をマメにふき取りまぶたを清潔にします。点眼薬を点すことも効果があり、また、涙小管が詰まってるときは、管を患部に差し込んで洗浄します。

低血糖症(ていけっとうしょう)

症状 血液中の糖分が著しく低下した状態で、ぐったりする、けいれん、下痢、運動失調などが見られる。
原因 子犬、成犬、老犬で原因は異なり、子犬の場合は、空腹、体の冷えや内臓障害による栄養を吸収機能の不全などがあげられます。成犬の場合は、空腹、過度の運動、興奮が原因になり、老犬は、加齢に伴う肝機能の低下や、脾臓に腫瘍ができているなどがあげられます。
治療 子犬にはぶどう糖、成犬には食事をしっかり与えればほとんどよくなります。また、他の疾患が原因の低血糖症の場合は、その疾患の治療を行いましょう。

気管虚脱(きかんきょだつ)

症状 興奮時や運動中に、乾いた咳や苦しそうな呼吸音を出します。また、症状が進むと、よだれを垂らしてあえいだり、唇や舌の色が紫になるチアノーゼを起こして倒れることもあります。
原因 気管を作っている軟骨や周りの筋肉の異常により起こりますまた、肥満や老齢が原因でも起こることがあります。
治療 咳や呼吸困難に対する内科療法がおこなわれ、症状が重い場合は、気管を広げる手術を行うこともあります。

外耳炎(がいじえん)

症状 悪臭のする黄色や茶褐色の耳垢が外耳道に溜まり、ふき取ってもふき取ってもまた出てきます。悪化すると、炎症は耳介へも進み、赤くはれ、ただれてしまいます。痒みもあるため、耳を振ったり、後ろ足で掻いたりします。
原因 マラセチアなどの真菌感染、ブドウ球菌による細菌感染が多く、ダニ、アレルギー、ホルモン異常、水、シャンプー、昆虫などの異物も原因になることもあります。また、垂れ耳の犬もかかりやすいです。
治療 菌を確認し、相応の抗生物質などで対処します。外耳炎は慢性化しやすく治りにくいので根気良い治療が必要です。。

甲状腺機能低下症(こうじょうせんきのうていかしょう)

症状 元気がなくなり、運動を嫌がるようになります。食欲不振になりますが、体重は増える傾向にあります。また、基礎代謝の低下のため、皮膚は乾燥し、脱毛します。寒さに弱くなるため心臓機能も低下します。
原因 甲状腺の委縮や破壊、腫瘍などが原因と考えられています。
治療 甲状腺ホルモンを獣医師の指示に従って規則正しく投与する必要があります。

 

 

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